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超音波式の加湿器は軟水を使用すると加湿効率が良い

(2017年12月) "Indoor Air" 誌に掲載されたバージニア工科大学の研究によると、超音波式の加湿器では軟水を使用するほうが加湿器で散布される水の粒子が細かくなります。 粒子となった水は粒子が細かいほど蒸発しやすいので、硬水よりものほうが加湿効率が良いということになります。

研究の方法

ミネラル含有量が異なる3種類の水を使用して、超音波式の加湿器で8時間にわたり普通の寝室を加湿するという実験を行いました。

結果

ミネラル含有量が多い(硬度が高い)水を使用したときよりも、ミネラル含有量が少ない水を使用したときのほうが、超音波式加湿器から放出される水の粒子が細かくなっていました(322ナノメートルに対して109ナノメートル)。
SPLAZA」というブログによると、水分子1個の大きさは0.38nmです。

また、超音波式加湿器から放出される水の粒子に含有されるミネラルの量は加湿器に投入された水に含有されるミネラルの量と同じでした。

加湿器の種類

加湿器は①加熱式、②超音波式、③気化式の3種類に大別されます。

加熱式

加熱式では、過熱により水を加熱して加湿します。 原理的には、ストーブの上に乗せたヤカンから出る湯気と同じです。

加熱式の欠点は、熱を用いるために火傷や火事などの危険があるという点と、加湿過剰になることがあるという点です。

超音波式

超音波式では、超音波の振動により水を霧のように微小な粒子に変えて空気中に放出することで加湿します。 アクアテラリウムなどで霧を作り出すのに使われる機器と同じです。

超音波式の加湿器は音が静かで見た目も楽しいのですが、水の粒子が荒いために空気中に放出された粒子が空中で蒸発しきれずに、周辺の床や物に水滴が付着して濡れてしまうという欠点があります。 加湿効率も悪いです。 加湿器に投入する水が不潔であると、不潔な水がそのまま粒子として空気中にバラ撒かれるという欠点もあります。

超音波式の加湿効率の悪さを改善するには、暖房により室温をあげたうえで、超音波式加湿器から水の粒子が放出される辺りに向けて扇風機の風を当てると良いでしょう。

気化式

気化式では、扇風機のようなファンを用いて空気の流れを作り出し、それを加湿器内の濡れた部分に当てることで水を蒸発させて加湿します。 原理的には冷風扇と同じです。加湿効果を高めるために「濡れた部分」の表面積が広くなるように設計されます。 空気清浄機としての効果も幾らか期待できます(加湿器内の水に汚れが溜まる)。

気化式の一番の欠点は、加湿器から出る風にあたると寒いという点です。 原理が冷風扇と同じなので、冷風扇と同じ「冷却」の効果があるわけです。 気化式には他にも、「作動音がうるさいことがある」とか「掃除しにくいデザインのものが多い」といった欠点もあります。 また、室温が低いと加湿器に投入した水が気化しにくいため、ほとんど加湿がなされません。