尿酸値とガンのリスクの関係

(2018年3月) "European Journal of Cancer Prevention" に掲載されたマウント・サイナイ医科大学によるメタ分析で、尿酸の血中濃度とガンになるリスクの間に明確な関係が見られないという結果になっています。

研究の方法

尿酸の血中濃度とガンになるリスクとの関係を調べた複数の前向き研究のデータ(データに含まれる人数などは不明)を分析しました。

結果

次のような結果でした:
  • 尿酸血中濃度が最も高いグループは最も低いグループに比べてガン(種類は問わない)になるリスクが11%高い。
  • 尿酸血中濃度が1mg/dl増加するごとにガンになるリスクが3%増加する。

ただし、どちらの結果も統計学的には有意ではありませんでした(95%CIが 0.94-1.27 と 0.99-1.07)。

尿酸について

尿酸の源

尿酸はプリン体が分解されて作られるほか、アルコールや糖が肝臓により代謝されることによっても作られます。 エタノール(アルコール)や糖は肝臓が尿酸を排出するのを邪魔したりもします。

尿酸は諸刃の剣?

尿酸には抗酸化作用がある一方で、高すぎる尿酸値は慢性炎症の兆候です。 抗酸化作用には抗ガン効果が期待できますが、慢性炎症はガンのリスク要因です。

尿酸の正常値は?

尿酸値は男女ともに7mg/dL以下が正常値で、これを超えると高尿酸血症となります。

今回の研究における尿酸値は、尿酸値が最低のグループで4.7mg/dL未満(男性)と3.5mg/dL未満(女性)、尿酸値が最高のグループで6.1mg/dL以上(男性)と4.7mg/dL以上(女性)というものでした。

尿酸値に影響する食品

過去の研究では、プリン体を多く含む食品(ビール・赤身肉・魚介類など)と糖類の入った飲み物や果糖により尿酸値が増えて痛風が起こりやすくなることが示されています。 意外なところでは、トマトで尿酸が増えるという話もあります。