尿酸値が高すぎても低すぎても死亡リスクが増加

(2018年4月) "Arthritis & Rheumatology" 誌に掲載された韓国の研究で、尿酸値が高すぎても低すぎても死亡リスクが増加するという結果になっています。
Sung Kweon Cho et al. "U‐Shaped Association between Serum Uric Acid Level and Risk of Mortality: A Cohort Study"

研究の方法

韓国に住む男女37万人超を対象に、尿酸値などを調べたのち平均で5.5年間にわたり生存状況を追跡調査しました。

結果

追跡期間中に2千人ほどが死亡しました。 このうち心臓病・脳卒中で死亡したのは300人弱、ガンで死亡したのは1千人弱でした。

総死亡リスク(死因を問わない死亡リスク)・ガンで死亡するリスク・心臓病・脳卒中で死亡するリスクのいずれについても、尿酸値が高すぎる場合および低すぎる場合に死亡リスクが増加していました。

死亡リスクに影響する様々な要因を考慮した分析で、尿酸値が最低(男性3.5mg/dL未満、女性2.5mg/dL未満)のグループは(尿酸値が中程度のグループに比べて)死亡リスクが男性では1.58倍および女性では1.80倍に増加していました。

尿酸値が最高のグループ(男性9.5mg/dL超、女性8.5mg/dL超)では、この数字は2.39倍3.77倍でした。

尿酸について

尿酸の源

尿酸はプリン体が分解されて作られるほか、アルコールや糖が肝臓により代謝されることによっても作られます。 エタノール(アルコール)や糖は肝臓が尿酸を排出するのを邪魔したりもします。

尿酸は諸刃の剣?

細胞外においては抗酸化物質として働きますが、細胞内においては酸化促進物質として働きガンの発生を助長します。 また、高すぎる尿酸値は慢性炎症の兆候でもあります。

尿酸の正常値は?

尿酸値は男女ともに7mg/dL以下が正常値で、これを超えると高尿酸血症となります。

高尿酸血症になると、痛風や腎結石のリスクが増加します。 高い尿酸値が慢性的に続く場合には腎不全のリスクも増加します。 心血管疾患(心臓病や脳卒中)のリスクが増加するとも考えられています。

尿酸値に影響する食品

過去の研究では、プリン体を多く含む食品(ビール・赤身肉・魚介類など)と糖類の入った飲み物や果糖により尿酸値が増えて痛風が起こりやすくなることが示されています。 意外なところでは、トマトで尿酸が増えるという話もあります。