ウロコルチンで軟骨細胞が細胞死を免れる

(2013年7月) "Cell Death and Disease" 誌に掲載されたマンチェスター大学の研究によると、軟骨細胞(コンドロサイト)の維持にはウロコルチンが必要です。 今回の発見は骨関節炎の薬の開発につながる可能性があります。

骨関節炎(osteoarthritis)は膝・股間・手・脊椎などの関節の可動性が失われるために痛みが生じる疾患で、その原因は関節内の軟骨が破壊されて減少することにあります。 軟骨の生産および維持には軟骨細胞が必要ですが、骨関節炎の患者では活性化している軟骨細胞の細胞数が減少します。

研究者は次のように述べています:
「骨関節炎ではプログラム細胞死を引き起こす化学物質が何種類も生産され、これらの化学物質により軟骨細胞が死滅(プログラム細胞死)してしまいます。 今回の研究では、軟骨細胞が生存するうえでウロコルチンが必要だということが明らかになりました」

研究チームがウロコルチンを除去してみたところ軟骨細胞の細胞が大量に死滅しましたが、ウロコルチンを加えると軟骨細胞がプログラム細胞死から保護されたのです。

今回の発見を用いた関節炎の薬を開発するには、ウロコルチンが軟骨細胞の生存を助ける仕組みをさらに詳しく把握する必要があります。