米国では抗酸化物質のサプリメントの使用率が低下。 代わって人気なのがビタミンDとオメガ3脂肪酸

(2016年10月) "JAMA" に掲載された Memorial Sloan Kettering Cancer Center(米国)の研究によると、米国の成人は半数以上がサプリメントを服用しています。

以前の研究で米国におけるサプリメントの使用率が 1980年代から 2000年代半ばにかけて増加したことが明らかになりましたが、今回の研究によると、1999年から 2012年にかけてはサプリメントの使用率にこれといった変化はありません。 ただし、マルチ・ビタミン/ミネラルの使用率は下がっていました。

研究の方法
National Health and Nutrition Examination Survey という米国で行われた調査のデータを用いて、1999~2012年における成人のサプリメント(*)使用状況を調べました。 データに含まれていた人数は3万8千人ほどで、平均年齢は46才、女性率は52%、返答率は74%でした。
(*) ビタミン、ミネラル、それ以外。
結果
1999~2012年にかけてサプリメントの使用率にさしたる変化はなく、2011~2012年の時点におけるサプリメント使用率は52%でした。 ただし、1999~2000年から 2011~2012年にかけてのサプリメント使用率の変化の内容を見ると、マルチ・ビタミン/ミネラル(*)の使用率が下がる一方で、ビタミンD(マルチではない単独)とフィッシュ・オイル(オメガ3脂肪酸)の使用率が増えていました:
  • マルチ・ビタミン/ミネラル: 37% → 31%
  • ビタミンD: 5.1% → 19%
  • フィッシュ・オイル: 1.3% → 12%
(*) 10種類以上のビタミンおよび/またはミネラルを含有するサプリメント製品。
ビタミンC・ビタミンE・セレン(セレニウム)といった抗酸化物質のサプリメントは使用率が下がっていました(具体的な数字は不明)。
最近の研究動向と合致

今回の結果は、サプリメント関連の研究の最近の動向と合致するものであるように感じます。

「最新健康ニュース」の記事のネタを求めて健康関連のニュースを毎日チェックしていますが、ビタミンDとオメガ3脂肪酸は研究が活発でニュースになることが多いという印象があります。 実際、当サイトの記事の数にしてもビタミン・ミネラルではビタミンDが圧倒的に多く、健康食品ではオメガ3脂肪酸が最多となっています。

その一方で、ビタミンCやビタミンEといった抗酸化物質に関する研究は、ビタミンDに比べると新しく発表される研究もニュースも少なく、ニュースが出たと思ったら効果が無いどころか有害であるという話だったりします。(参考記事: 抗酸化物質のサプリメントは健康に良いどころか有害?

米国成人の半数がサプリメントを使用しているということですが、サプリメントを飲む層は健康意識が高くて最近の研究の動向にかなり素早く反応するのかもしれません。