日焼け止めが不妊の原因に?

(2016年4月) 米国ボストンで開催中の "ENDO 2016" で発表されたコペンハーゲン大学の研究によると、日焼け止めの成分として使われている紫外線遮断剤の中に精子の機能を妨げるものがあります。出典: Some Sunscreen Ingredients May Disrupt Sperm Cell Function

一部の紫外線遮断剤は皮膚から速やかに人体に吸収されます。 米国やデンマークなどで行われた調査では、95%の被験者の尿から紫外線遮断剤が検出されています。 研究者によると、原因不明の不妊症とされているケースの中には日焼け止めが原因となっているものがあるかもしれません。

研究の方法

米国やEUで日焼け止めへの使用が承認されている31種類の紫外線遮断剤のうち29種類を用いて、ヒト女性の卵管を模した環境においてヒトの精子に及ぼす影響を調べました。

結果

45%にあたる13種類が、日焼け止めを全身に塗ったときに体内に入り込む紫外線遮断剤の量より少ない量であっても精子の細胞の機能に干渉していました。

特に有害な紫外線遮断剤
この13種類の紫外線遮断剤のうち、精子の運動性などの重要な機能に悪影響を及ぼすと思われるのは次の8種類です:
  • アボベンゾン
  • ホモサラート
  • メラジマート(アントラニル酸メンチル)
  • サリチル酸オクチル
  • メトキシ桂皮酸オクチル
  • オクトクリレン
  • オキシベンゾン(ベンゾフェノン-3、BP-3)
  • パジメートO(4-ジメチルアミノ安息香酸2-エチルヘキシル)
紫外線遮断剤は、日焼け止め製品だけでなく対紫外線効果のある化粧品や保湿剤、リップ・クリームなどにも含有されています。