日焼け止めでは紫外線によるダメージを完全には防げない

(2014年6月) "Nature" 誌に掲載された英国の研究によると、日焼け止めを使っていてもメラノーマ(皮膚ガンの一種)のリスクを完全には防げません。

したがって、太陽の紫外線から身を守るには、まず衣服や防止を用い、それらでカバーできない範囲を日焼け止めで保護するのが良いでしょう。

この研究ではマウス実験により、紫外線が皮膚にもたらす影響を分子レベルで調査しました。 今回の発見は次の2点です:

  1. 紫外線が p53 という遺伝子に異変を起こす
    紫外線は皮膚の色素細胞に存在する DNA を傷付けることによってメラノーマの発症リスクを増加させますが、p53 遺伝子は紫外線から DNA を保護するメカニズムに関与しています。

    つまり紫外線が、守られているもの(DNA)だけでなく、守っている防壁(p53)まで劣化させてしまうというわけですね。 研究者は次のように述べています:

    「紫外線は、紫外線から人体を守ってくれる遺伝子(p53)それ自体をターゲットにする実に恐ろしい発ガン要因です」


  2. 日焼け止めでは紫外線による p53 の損傷を完全には防げない
    ただし、紫外線による p53 の損傷は日焼け止めによって緩和されますし。 さらに、DNA の損傷を防ぐうえでは日焼け止めの使用が有効で、マウス実験でも日焼け止めによってメラノーマが発生し難くなりました。
Cancer Research UK に所属する Julie Sharp 博士は次のように述べています:

「今回の研究では、日焼け止めが皮膚ガンの予防に有効であるが日焼け止めだけでは肌を守るのに不十分であることが示されました。

日焼けは皮膚の DNA が損傷を受けていることの証であり、皮膚ガンのリスクが増加する原因になります。 日焼けはしないようにしましょう」