野菜や果物をよく食べる人は高血圧になることが少ない

(2018年4月) "European Journal of Nutrition" に掲載された武漢大学(中国)の研究で、野菜や果物をよく食べる人は高血圧を発症することが少ないという結果になりました。
Ming-wei Liu et al. "Association between fruit and vegetable intake and the risk of hypertension among Chinese adults: a longitudinal study."

研究の方法

中国在住で心臓病・脳卒中・ガン・高血圧ではない18~64才の成人 5,659人を対象に、2006年に野菜と果物の摂取量などを調べたのち 2011年まで高血圧の発症状況を追跡調査しました。

そして、野菜や果物の摂取量に応じてデータを5つのグループに分けて、グループ間で高血圧になるリスクを比較しました。

結果

追跡期間中に866人が高血圧になりました。

野菜&果物の摂取量が最低のグループに比べて、他の4つのグループでは高血圧のリスクが(たぶん摂取量が少ないグループから多いグループの順で)それぞれ26%・35%・32%・27%低下していました。

野菜&果物の摂取量の変化(*)を考慮して分析すると、野菜&果物の摂取量と高血圧リスクとの間に統計学的に有意な関係が見られたのは野菜&果物の摂取量が上から2番目に多いグループだけで、(摂取量が最低のグループに比べて)35%の高血圧リスク低下でした。
(*) この研究に使用された " China Health and Nutrition Survey" の説明を見ると、2006年だけでなく 2009年や 2011年にも野菜と果物の摂取量などを調査したのでしょう。

その他の結果

  • 野菜&果物の摂取量が多いと高血圧リスクが低いという関係が顕著だったのは、①比較的若い人、②女性、③過体重(I度の肥満)の人、および④高血圧前症の人でした。
  • 野菜と果物に分けて分析すると、野菜よりも果物のほうが高血圧リスク低下との関係が明確かつ強力でした。
  • BMIを考慮して分析すると、野菜&果物の摂取量が多いと高血圧リスクが低いという関係が全般的に弱まりました。