食べる野菜の種類が少なくても食べる量さえ多ければよい?

(2018年9月) 野菜の種類の違いによって含有する栄養素が異なるため米国の食事ガイドラインでは色々な種類の野菜を食べることを推奨していますが、 "Nutrients" 誌に掲載された米国農務省による研究で、食べる野菜の種類が少なくても野菜を食べる量さえ多ければ死亡リスクは増えないという結果になりました。

研究の方法

米国に住む男女3万人弱を対象に、食生活に関するアンケート調査を実施したのち平均6.5年間(最長で12.8年間)にわたり生存状況を追跡調査しました。

結果

追跡期間中に 2,861人が死亡しました。

野菜の摂取量が最大(2.9カップ相当/日)のグループに比べて野菜をまったく食べないグループは、総死亡リスクが+78%、心血管疾患で死亡するリスクが+68%、および冠動脈心疾患で死亡するリスクが+80%でした。

その一方で、食べる野菜の種類の豊富さと各種死亡リスクとの間には統計学的に有意な関係が見られませんでした。
結果のグラフを見ると、食べる野菜の種類が少ない場合に総死亡リスクが27%増加するなどしていますが、統計学的な有意性に欠けていたようです。

留意点

今回の研究には、追跡期間中における食生活の変化を捉えていないなどの弱点があります。 こうした弱点を踏まえた大規模な前向き研究を今後複数行って今回の結果を確認する必要があります。