野菜をよく食べる高齢女性は転倒のリスクが低い。 果物ではリスク低下見られず

(2018年8月) "British Journal of Nutrition" に掲載されたエディス・コーワン大学(オーストラリア)などの研究で、野菜をよく食べる高齢女性は転倒のリスクが低いという結果になりました。 果物の摂取量と転倒リスクとのあいだには関係が見られませんでした。

研究の方法

オ-ストラリアに住む70才超の女性 1,429人を対象に、野菜と果物の摂取量をアンケートで調べたり握力などを測定して筋力を調べたりしたのち、転倒が関与する入院(以下「転倒」)の発生状況を14.5年間にわたり追跡調査しました。

結果

40%弱にあたる568人もの高齢女性が追跡期間中に転倒しました。

野菜を食べる量が(1日あたり)75g増えるごとに、転倒のリスクが10%低下していました。 果物(150gごと)は、摂取量が多くても転倒のリスクが減っていませんでした。

(野菜の種類別に分析すると)転倒リスクとのあいだに関係が見られたのはアブラナ科の野菜ブロッコリーなど)だけでした。 アブラナ科野菜の摂取量が20g増えるごとに転倒リスクが10%低下していました。

身体機能

野菜の摂取量が多いグループは身体機能が良好でした。 握力が「弱い」に区分されるリスクが13%およびTUGテスト(*)において「遅い」に区分されるリスクが12%、それぞれ低下していたのです。

(*) 「椅子に深く腰かけた状態から立ち上がり、無理のないペースで3mを歩いたのち、ターンして3mを戻り、ふたたび椅子に座る」という行動に要する時間を計測する。

所要時間が10秒以内なら正常、虚弱高齢者や身体障害がある人は11~20秒が目安、20秒を超えるようならさらに検査や介入が必要。 30秒以上かかる場合には転倒のリスクが高い。(ソースは Wikipedia)

結論

アブラナ科などの野菜の摂取量が多い高齢女性は主に身体機能が良好であるために転倒のリスクが低いのかもしれません。

研究グループは「高齢女性が野菜をたっぷり食べることのメリットとして、転倒リスクの軽減も挙げられるかもしれない」と述べています。