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野菜や果物に腎臓ガンを予防する効果?

(2017年4月) 鄭州大学(中国)の研究チームが行い "Oncotarget" 誌に掲載されたメタ分析で、野菜や果物をよく食べる人は腎細胞ガン(腎臓ガンの中で最も一般的)になることが少ないという結果になりました。

メタ分析の方法
2016年8月末までに発表された研究の中から、所定の基準を満たす19の研究(*)のデータを分析しました。 データに含まれる人数は140万人弱、腎細胞ガンの患者数は1万人超でした。
(*) コホート研究が4つ、ケース・コントロール研究が14、プール解析(13の前向きコホートを利用)が1つ。 大部分が欧米で行われた研究。
結果

野菜の摂取量が最大のグループは最少のグループに比べて、腎細胞ガンのリスクが27%低くなっていました。 同様に果物では14%のリスク低下でした。

野菜を食べる量が1日あたり1食分(80g)増えるごとに、腎細胞ガンのリスクが10%低下するという計算になります(ただしリスク低下の効果は3食分/日まで)。 同様の計算で果物では3%の低下に過ぎず、統計学的な有意性も微妙でした。

解説

野菜や果物に腎臓ガンを予防する効果があるとすれば、それは野菜や果物に豊富に含まれるカロテノイドや食物繊維のお陰かもしれません。 βカロチンやリコピン、ルテインなどのカロテノイドには、DNAの損傷(酸化ストレスによる)・変異原性・腫瘍の成長・腫瘍の悪性化を阻止する効果が期待されています。

ただ、リコピンや食物繊維の摂取量と腎細胞ガンのリスクとの関係について調べた研究が複数存在するものの、一部の研究でしかリコピンや食物繊維の摂取量が多いと腎細胞ガンのリスクが低いという結果になっていません。