菜食主義で乳ガンのリスクは低下しない?

(2016年3月) "British Journal of Nutrition" に掲載されたロマリンダ大学(米国)の研究で、菜食主義によって乳ガンのリスクが低下するかどうかは微妙であるという結果になりました。

研究の方法

米国・カナダに在住の成人女性5万人超をベジタリアンとそうでない人とに分けて、乳ガンのリスクを比較しました。 5万人超のうちベジタリアンは2万6千人ほどでした。

結果

研究期間(おそらく6年ほど)のあいだに発生した乳ガンの件数は892件で、そのうちベジタリアンに発生したのは478件でした。

普通の食生活を営む女性のグループに比べて、ベジタリアンのグループの乳ガンのリスクは下がっていませんでした。

ベジタリアンの中でもビーガン(*)に限って分析すると乳ガンのリスクが22%下がっていましたが、こちらに関しても統計学的な有意性に問題がありました(CI 0.58, 1.05; P=0.09)。
(*) 乳製品も卵も魚も食べない完全な菜食主義者。
結論
ビーガンの場合には菜食主義によって乳ガンのリスクが下がる可能性もありますが、今回の研究だけでは確定的なことは言えません。