(2018年9月) ウエスト・バージニア大学の研究グループが菜食主義の糖尿病に対する効果についてまとめたレビューを "
Current Diabetes Reports" 誌に発表しています。
レビューの要旨
- 生鮮野菜を特徴とするベジタリアンな食生活は、糖尿病の予防にもコントロールにもことのほか有益である。 食生活がベジタリアンな人は糖尿病になりにくいというデータが存在する。
- ただし、同じベジタリアンであってもベジタリアンのタイプにより、糖尿病に対する効果が異なる。
- ベジタリアンは複数のタイプの存在が確認されている。 もっとも極端なのが「ビーガン」で、この人たちは動物性の食品(卵はおろか乳製品も)を一切口にしない。 ビーガンの他にも、乳製品と卵はOKとするベジタリアン(ラクト・オボ・ベジタリアン)や、魚は食べるよというベジタリアン(ペスコ・ベジタリアン)、実はときどき肉もこっそり食べるセミ・ベジタリアンなどの目撃例が報告されている。
- (どのタイプのベジタリアンを目指すかにかかわらず)ベジタリアンを実践するときに大切なのは、全粒穀物・果物・野菜・豆類・ナッツ類をしっかりと摂ることと、飽和脂肪およびトランス脂肪の摂取量を減らすことである。