John B. Nezlek et al. "Relationships between Vegetarian Dietary Habits and Daily Well-Being"
研究の方法
数百人の大学生に2週間にわたり、1日の最後にその日の出来事と気分について書き留めてもらいました。
結果
普通の食生活を送る人たち(323人)や半ベジタリアン(56人)に比べてベジタリアン(24人。肉と魚をまったく食べない)は、- 自己評価と心理的適応(社会や特定の集団などにおいて支配的な規範や価値への適応)の程度が低く、
- 人生に見出す意味が少なく、
- ネガティブな気分が多く、
- ネガティブな社交体験(無視される・拒絶される・批判されるなど)の報告数が多い(*)
(*) 主観的な体験の自己申告なので、客観的に見てベジタリアンが無視されたり拒絶されたりすることが多いとは限らない。 ベジタリアンが「無視された」とか「批判された」などと感じやすいだけかもしれない。
という結果でした。
これまでの研究でも、ベジタリアンは非ベジタリアンに比べて心理的な適応度が低いという結果になっています。ベジタリアンになると生きていくのが辛くなる(栄養不足で神経質になるとか)のか、それとも生きていくのが辛くなるとベジタリアンになるのかわかりませんが、個人的には後者のような気がします。
「世間との関わりを絶って霞を食べて生きていきたい(その第一歩が断肉)」という願望や「ベジタリアンになればデトックスとかスリム・ビューティーとかで人間関係が好転するかも」というオカルティックな期待感で肉を食べなくなるのでは?