ベジタリアンは不健康?

(2014年4月) "PLOS One" に掲載されたオーストリアの研究によると、ベジタリアン(菜食主義の人)は肉も食べる人に比べて健康状態が良くなく、生活の質(QOL)が低く、病院のお世話になることも多くなる可能性があります。
Burkert NT, Muckenhuber J, Großschädl F, Rásky É, Freidl W (2014) Nutrition and Health – The Association between Eating Behavior and Various Health Parameters: A Matched Sample Study. PLoS ONE 9(2): e88278. doi:10.1371/journal.pone.0088278 (Licensed under CC BY 4.0)
研究の方法
この研究ではオーストリア人 1,320人の食事習慣やライフスタイルなどを調べました。 1,320人の内訳は、次の各グループが330人ずつというものでした:
  1. ベジタリアンのグループ
  2. 肉も食べるが果物・野菜を多く食べるグループ
  3. 普通の食生活のグループ(肉はあまり食べない)
  4. 肉を多く食べるグループ
結果

肉も食べるグループに比べてベジタリアンのグループでは、運動量が多い・飲酒量が少ない・喫煙率が低い、BMI が低い・年収が高いなどの傾向が見られたのですが、それにも関わらずガン・アレルギー・精神疾患(不安障害または鬱)などのリスクが増加していました。

<各グループの疾患リスク>
疾患名 ベジ 野菜 普通 p値
アレルギー 30.6% 18.2% 20.3% 16.7% .000
尿漏れ 2.1% 3.9% 2.7% 6.4% .023
ガン 4.8% 3.3% 1.2% 1.8% .022
精神疾患 9.4% 4.8% 5.8% 4.5% .036

さらに、ベジタリアンのグループおよび肉も食べるが野菜・果物を多く食べるグループは病院に行く頻度が増えていました。

また、動物性脂肪の摂取量が少ない人(肉をあまり食べない人ということでしょう)には、予防接種を受けない傾向がありました。

過去の研究

今回の結果とは対照的に過去の多数の研究において、健康にとっては、赤身の肉や加工肉などの肉中心の食生活が有害で、野菜や果物などを中心とする食生活が有益であることが示されています。

研究グループは「今後の研究で今回の結果を確認する必要がある」と述べています。