コンピューター・ゲーム中毒は精神障害の兆候?

(2016年4月) "Psychology of Addictive Behaviors" 誌に掲載されたベルゲン大学(ノルウェー)の研究によると、コンピューター・ゲームへの依存度(*)が高いのは注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの精神障害の兆候かもしれません。出典: Videogame Addiction Linked to ADHD

(*) プレスリリースの元になった論文では、コンピューター・ゲームとソーシャル・メディアへの依存度。 プレスリリースではソーシャル・メディアに関する記述が省かれています。

ソーシャル・メディアとはユーザー参加型のWebコンテンツのことで、フェイスブックやツイッターなどのSNSや、ネット掲示板ブログ・ウィキペディアまで含まれます。
研究の概要
16~88才(平均年齢35.8才)の男女2万3千人超を対象にアンケートを実施し結果を分析したところ、コンピューター・ゲームへの依存度が高いとADHD・強迫性障害・抑鬱などの精神障害のリスクが高いように見受けられました(*)
(*) 統計学的な有意性は不明です。

研究チームの計算によると、コンピューター・ゲーム(とソーシャル・メディア)に依存するリスクの7~15%が精神障害によるものです。

解説

研究者によると、精神障害を持つ人がコンピューター・ゲームに依存するのは、精神障害から逃避するため、あるいは精神障害が引き起こす状態(不快な気持ちや落ち着かなさ)に対処するためかもしれません。

コンピューター・ゲーム依存症
今回の研究では、コンピューター・ゲーム依存症の程度を把握するのに、2009年にアムステル大学で考案されたコンピューター・ゲーム依存症のチェックリストを用いました。 このチェックリストの項目は次の7つです:
  • ゲームで遊ぶことばかりを1日中考えている。
  • ゲームで遊ぶ時間が増えている。
  • 現実の生活を忘れるためにゲームをする。
  • ゲームで遊ぶ時間が長いのを家族や友人が心配するが、どうにもゲームを止められない。
  • ゲームで遊べないと気分が悪い。
  • ゲームで遊ぶ時間が長いのが原因で家族や友人とケンカになったことがある。
  • ゲームのために他の活動(学業や仕事など)に支障が出ている。
この7つの項目について、過去半年間のうちにどうであったかを5段階(*)で回答します。 7つの項目のうち4つ以上が「ときどきあった」~「非常に頻繁にあった」に該当する人はゲーム依存症かもしれません。
(*) 1.まったくなかった、2.滅多になかった、3.ときどきあった、4.頻繁にあった、5.非常に頻繁にあった