激しい運動後の咳や息切れにはビタミンC

(2013年6月) "*BMJ Open*" に掲載されたヘルシンキ大学(フィンランド)の研究によると、運動により引き起こされる気管支収縮をビタミンCで軽減できるかもしれません。
Harri Hemilä. Vitamin C may alleviate exercise-induced bronchoconstriction: a meta-analysis. BMJ Open 2013;3:e002416 doi:10.1136/bmjopen-2012-002416
予備知識
気管支収縮

気管支収縮とは気道が一時的に狭くなることで、その症状は咳・喘鳴・息切れなどです。 1秒間あたりの努力性肺活量(FEV1)が運動後に10%以上落ちると、運動誘発性気管支収縮と診断されます。

運動誘発性気管支収縮

運動誘発性気管支収縮は、これまで運動誘発性喘息と呼ばれていた疾患です。 米国では国民の10人に1人が運動誘発性気管支収縮ですが、一部の冬季スポーツの選手に限れば、この割合は2人に1人にもなります。

研究の内容

今回の研究で3つのプラシーボ対照試験のデータを分析したところ、3つの試験のいずれにおいてもビタミンCによって運動後の FEV1 の下落が半減していました(3つのデータのトータルで48%減)。

結果
研究者は次のように述べています:

「激しい運動をしていて咳などの症状が出る場合、それが運動誘発性気管支収縮の症状である可能性がありますが、そのような症状に対して(医師に相談せずに)自分の判断でビタミンCの効果を試してみても良いでしょう」

「ビタミンCは安価なうえに安全性も高く、さらに3つの試験で一貫的に運動誘発性気管支収縮にビタミンCが有効であるという結果が出ているからです」