ビタミンAやカロテノイドに膵臓ガンを予防する効果?

(2016年12月) "Scientific Reports" に掲載された第二軍医大学(中国)の研究(メタ分析)によると、ビタミンAやカロテノイドに膵臓(すいぞう)ガンを予防する効果を期待できるかもしれません。

ビタミンAとカロテノイド

カロテノイドは、人参・トマト・ほうれん草・ケール・さつまいも・ピーマンなどの野菜に含まれています。 サプリで有名なβカロチンもトマトで有名なリコピンもカロテノイドの仲間です。

βカロチンはプロビタミンAなので動物の体内でビタミンAに変換されますが、リコピンはプロビタミンAではないのでビタミンAには変換されません。

リコピンはトマト以外にも、スイカやピンク・グレープフルーツ、グアバ、パパイヤなどの赤色系の野菜や果物に豊富に含まれています。

研究の方法
ビタミンAやレチノールやカロテノイド(*)の摂取量と膵臓ガンになるリスクとの関係について調べた18の研究のデータを分析しました。
(*) αカロチン、βカロチン、リコピン、クリプトキサンチン、ルテイン&ゼアキサンチン。
結果

ビタミンA・リコピン・βカロチンについて、摂取量が多いと膵臓ガンの発症リスクが低いという関係が見られました。 リスクの低下幅は、ビタミンAが15%・リコピンが16%・βカロチンが22%というものでした。

レチノール・αカロチン・クリプトキサンチン・ルテイン&ゼアキサンチンについては、摂取量と膵臓ガンの発症リスクとのあいだに統計学的に有意な関係が見られませんでした。

レチノールはビタミンAが動物の体内に存在するときの形態の1つで、ビタミンAと同一視されることも少なくありません。 今回の研究論文においても「ビタミンA(レチノール)」と表記されている箇所があったほどです。 しかし、ビタミンAでは摂取量が多いと膵臓ガンのリスクが低かったのにレチノールではそうならなかった理由については触れられていません。