Hong Jiang et al. "Dietary vitamin and carotenoid intake and risk of age-related cataract"
メタ分析の方法
2018年6月までに発表された研究の中から所定の基準を満たす20の研究(ランダム化比較試験が8つ、コホート研究が12)を選出し、それらのデータをまとめて分析しました。
結果
大部分のビタミン類やカロテノイド類は、摂取量が多いとARCのリスクが低下していました。 例えば、ビタミンAは-19%、ビタミンCは-20%、ビタミンEは10%(ただし統計学的な有意性が微妙)、βカロテンが-10%、ルテイン/ゼアキサンチンは-19%といった具合でした。
ランダム化比較試験のデータに限ると、ビタミンEやβカロテンの摂取量が多くてもARCのリスクは減っていませんでした。
コホート研究のデータを用いて用量応答的なリスクを求めると、ARCのリスクが、ルテイン/ゼアキサンチンの摂取量が10mg/日増えるごとに26%、ビタミンC摂取量が500mg/日増えるごとに18%、βカロテン摂取量が5mg/日増えるごとに8%、およびビタミンA摂取量が5mg/日増えるごとに6%、それぞれ低下していました。