ビタミンB12の抗酸化効果のまとめ(レビュー)

(2019年3月) オランダの研究グループがビタミンB12の抗酸化効果についてまとめたレビューを "Nutrients" 誌に発表しています。

レビューの概要

ビタミンB12に期待される抗酸化効果は次のようなものです:
  1. 活性酸素種(ROS)、特にスーパーオキシド(超酸化物)を直接的にスカベンジ(除去)する。
  2. グルタチオン(体内で作られる抗酸化物質)の保存に貢献することで間接的にROSのスカベンジを促進する。
  3. サイトカインや成長因子の生産量を調節して、免疫反応が誘導する酸化ストレスに対する防御を提供する。
  4. ホモシステインが誘導する酸化ストレスを軽減する。
  5. AGE(終末糖化産物)が引き起こす酸化ストレスを軽減する。

いくつかの研究において、ビタミンB12が不足していると体内の酸化促進/抗酸化バランスが酸化促進に傾くことが示唆されているように見受けられますが、ビタミンB12と酸化ストレスの関係をヒトで調べた信頼性の高い研究が欠如しているので、今後の研究が必要です。

ROSと酸化ストレス

細胞が有害な環境にさらされるとROSが作られます。 ROSが人体にとって必要な存在でもあるためです。 しかし、体内でROSと抗酸化物質のバランスが崩れると酸化ストレスが生じます。 酸化ストレスは糖尿病・高血圧・ガン・アルツハイマー病などのリスク要因であると考えられています。