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ビタミンB6の摂取量が多いほど大腸ガンのリスクが下がる?

(2017年6月) 首都医科大学(中国)の研究チームが行い "Nutrition and Cancer" 誌に掲載されたメタ分析によると、ビタミンB6が大腸ガンの予防に役立つかどうかは微妙です。

研究の方法

ビタミンB6の摂取量と大腸ガンのリスクとの関係を調べ 1960~2016年のうちに発表された研究の中から、所定の基準を満たす10の前向き研究(コホート数は13)を選出し、それらのデータを分析しました。 データに含まれる人数は78万人超、大腸ガンの症例数は8千件弱でした。

結果

ビタミンB6の摂取量が最大の場合と最少の場合を比較しても、大腸ガンのリスクに統計学的に有意な差が見られませんでした(*)
(*) ビタミンB6の摂取量が最大の場合には、いちおう12%リスクが低下していたものの、95%CIのレンジが0.77~1.02という具合に1.00をまたいでいた。

ただし、10の研究のうちデータが備わっていた5つの研究のデータを用いて用量反応関係を分析したところ、ビタミンB6の摂取量が(おそらく1日あたり)3mg増えるごとに大腸ガンのリスクが11%下がるという関係が見られました。 摂取量が5mgの場合には、この数字は17%でした。

関連研究

"American Journal of Clinical Nutrition"(2017年)に掲載されたウメオ大学などの研究では、大腸ガン患者613人と健常者 1,190人のデータを分析して、ビタミンB6の血中濃度が最も高いグループは最も低いグループに比べて大腸ガンのリスクが40%低いという結果になっています。 ビタミンB6が不足している場合と不足していない場合との比較では、この数字は45%でした。

ウメオ大学などの研究チームによると、ビタミンB6の不足は大腸ガンの腫瘍の発生よりも進行に影響しているのではないかと考えられます。

ビタミンB6が豊富な食品

ビタミンB6は、ニンニクやニンニクの芽、マグロ、カツオ、バナナ、トウガラシなどに豊富に含まれています。