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5人に1人がビタミンC不足。 壊血病の恐れがあることも

(2017年8月) "Journal of International Medical Research" に掲載されたエアランゲン大学(ドイツ)などの研究によると、先進国であってもビタミンC (アスコルビン酸)が不足している人は珍しくありません。

研究の方法

エアランゲン大学で行われた食品アレルギーに関するセミナーに参加した男女188人(平均年齢52.6才)のビタミンC 血中濃度を調べました。

結果

ビタミンC 血中濃度の平均は7.98mg/Lで、血中濃度の範囲は0.5~17.4mg/Lでした。 ビタミンC の正常な血中濃度は5~15mg/Lです。

31人がビタミンC 不足(血中濃度が5mg/L未満)で、6人は壊血病の恐れがあるほどのビタミンC 欠乏(血中濃度が1.5mg/L未満)でした。

解説

先進国に住んでいる人たちにおいても5人に1人でビタミンC が不足または欠乏しているという結果でした。 以下に該当する人は特に、ビタミンC の不足に注意が必要です:
  • 喫煙習慣がある
  • 精神的なストレスがある
  • 感染症やアレルギー疾患をわずらっている

ビタミンC の役目

ビタミンC は傷の治癒や、炭水化物・脂肪・タンパク質の利用、コラーゲンやカルニチン(脂質の代謝に関与するビタミン様物質)の生成などに関与しています。 ビタミンC には強力な抗酸化作用があります。

ビタミンC が欠乏すると

ビタミンC が欠乏すると壊血病という病気になります。 壊血病の症状は、筋肉虚弱・歯茎の腫れ/出血・皮下出血・疲労感・鬱症状・歯が抜ける・傷の治りが遅くなるなどです。

壊血病は昔の船乗りがかかった病気として有名ですが、最近でも英国やスペインなどの先進国で壊血病が発生しています。 2016年にもオーストラリアの病院で12名の糖尿病患者に壊血病の人が見つかっています。

ビタミンC を豊富に含む食品

ビタミンC は、オレンジ・レモン・グレープフルーツなどの柑橘類やピーマン・ブロッコリー・キャベツなどの緑色の野菜のほか、トマト、ジャガイモなどの食品に豊富に含まれています。

食品中のビタミンC は、食品を酸素にさらす・水にさらす(水溶性なので水に溶けて逃げてしまう)・食品が乾燥する・食品に塩分を添加する・食品を過熱調理(特に銅製の調理器具で)することによって失われてゆきます。 食品の冷凍は、冷凍期間がとても長いのでなければビタミンC が減少する原因とはなりません。

食品から摂るビタミンC だけでは不足していると感じる場合には、ビタミンC のサプリメントを利用しても良いでしょう。 栄養機能食品としてのビタミンC の摂取量上限は日本では1g/日、米国では2g/日です。