ビタミンCの利用効率が悪い人は50mg/日の摂取量では足りない

(2016年6月) "Nutrients" 誌に掲載された研究によると、食事やサプリメントから摂取するビタミンCをどれだけ効率よく利用できるかには個人差(*)があり、ビタミンCを取り込む能力が低い人がビタミンC欠乏症(†)に陥らないためにはビタミンCをたくさん摂る必要があります。出典: Marginal Ascorbate Status (Hypovitaminosis C) Results in an Attenuated Response to Vitamin C Supplementation

(*) ビタミンCの体内における輸送や代謝に関与する遺伝子の違いによる。

(†) ビタミンCの血中濃度が23μmol/L以下。

研究の方法

70人の若い男性に6週間にわたって、ビタミンCを1日あたり50mg(35人)または200mg(35人)服用してもらいました。

結果
50mg/日の場合

ビタミンCの服用量が50mg/日の場合には、服用開始前にビタミンC欠乏症であった5人の被験者においてビタミンC血中濃度が最大で30μmol/Lにしか達しませんでした(欠乏症でなかった被験者では50μmol/L)。

200mg/日の場合

ビタミンCの服用量が200mg/日だと、被験者全員においてビタミンC血中濃度が十分な水準(65μmol/L超)に達しました。 ただし、当初にビタミンC欠乏症でなかった被験者が1週間で十分な水準のビタミンC血中濃度に達したのに対して、ビタミンC欠乏症だった6人の被験者はこれに2週間を要しました。

結論

仮に食事から摂るビタミンCの量が25mg/日であるとすれば、ビタミンCのサプリメントを50mg/日飲むだけ(食事+サプリメントで75mg/日の摂取量)では、人によってはビタミンC摂取量が十分ではありません。

ただし、ビタミンCの利用効率の悪さをビタミンCを多めに摂ることで克服できることが過去の研究で示されています。 ビタミンCのサプリメントの1日あたりの服用量は200mgを優に超えています(*)から、ビタミンCの利用効率が悪い人でも規定量のサプリメントを飲んでおけば欠乏症の心配は無いと言えます。
(*) 例えばDHCのビタミンCサプリメントでは、1日あたりの服用量が 1,000mgとなっています。 ビタミンCの摂取量上限は、日本では1g/日、米国では2g/日です。
今回の研究では体重が多いとビタミンCが不足しやすいことも明らかになりました。 体重に応じてビタミンCの摂取量を加減するのが良いかもしれません。