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ビタミンCの摂取量が多い人は心臓病や脳卒中で死亡するリスクが低い

(2017年8月) "Nutrients" 誌に掲載されたナバラ大学(スペイン)などの研究で、ビタミンC の摂取量が多い人は心血管疾患(心臓病や脳卒中)で死亡するリスクが低いという結果になりました。

これまでにも複数の観察研究でビタミンC 摂取量が心血管の健康に寄与する可能性が示されていましたが、ビタミンC を含有する果物や野菜といった食品に含まれる食物繊維の効果とビタミンC の効果が混同されている恐れがありました。

そこで今回の研究では、食物繊維の摂取量も考慮しつつビタミンC 摂取量と心血管疾患になるリスクや心血管疾患で死亡するリスクとの関係を調べました。

研究の方法

スペインに住む40才以上の男女 13,421人を対象に食生活などに関するアンケート調査を2年に1回のペースで実施しつつ、11年間にわたり心血管疾患の発生(*)や心血管疾患による死亡(†)の状況を追跡調査しました。

(*) 心筋梗塞または脳卒中の新規発症、または(新規に生じた)心血管的な原因による死亡。

(†) 心血管に起因する死亡。

そして、ビタミンC 摂取量(サプリメントによる摂取も含む)に応じてデータを3つのグループに分けて、心血管疾患になるリスクや心血管疾患で死亡するリスクをグループ間で比較しました。

データの分析においては、年齢・性別・BMI・喫煙習慣・飲酒量・身体活動量・カロリー摂取量・健康状態のほか、食物繊維(果物・野菜以外の食品に由来するものも含む)の摂取量や、食生活がメディテラネアン・ダイエットにどれだけ近いかなども考慮しました。

結果

発症リスク

ビタミンC 摂取量と心血管疾患になるリスクとの間には関係が見られませんでした。

ビタミンC 摂取量による心血管疾患リスクの差が見られなかったのは、今回の研究でグループ間におけるビタミンC の差が比較的小さかったためかもしれません。

死亡リスク

ビタミンC 摂取量が最大のグループは最少のグループに比べて、心血管疾患で死亡するリスクが70%低いという結果でした。

ビタミンC 摂取量

今回の研究におけるビタミンC 摂取量は次のようなものでした。 「平均摂取量(aDF)」は食物繊維の摂取量を考慮したのちのビタミンC 摂取量です。

グループ 平均摂取量 平均摂取量(aDF) サプリメントによる摂取量 食物繊維摂取量
最少 148mg/日 184mg/日 0.56mg/日 23g/日
真ん中 257mg/日 267mg/日 2.0mg/日 28g/日
最大 445mg/日 388mg/日 9.6mg/日 38g/日

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