ビタミンC血中濃度が高い人は死亡リスクが低い

(2018年8月) "Journal of Epidemiology & Community Health" に掲載された米国立衛生研究所などの研究で、ビタミンC血中濃度が高い人は死亡リスクが低いという結果になっています。

研究の方法

無作為に選出した53~84才の中国人男女948人(男性473人)を対象に、1999~2000年にかけてビタミンC血中濃度を測定し、その後 2016年まで生存状況を追跡調査しました。

結果

追跡期間中に551人が死亡しました。 このうちガンで亡くなったのは141人、心臓病で亡くなったのは174人、脳卒中で亡くなったのは170人でした。

ビタミンC血中濃度が高いと死亡リスクが低いという関係が見られました:
  • ビタミンC血中濃度に応じてデータを4つのグループに分けたなかで血中濃度が最高のグループは最低のグループに比べて、総死亡リスク(死因を問わない死亡リスク)が25%低下していた。
  • 28μmol/LというビタミンC血中濃度を基準としてビタミンCが不足しているグループと不足していないグループに二分して比較したところ、ビタミンCが不足しているグループは不足していないグループに比べて総死亡リスクが23%高かった。
  • ビタミンC血中濃度が高いほど総死亡リスクが低いという(U字型などではなく右肩下がりのグラフとなる)関係も見られた。
  • ガンによる死亡や心臓病による死亡に限っても、ビタミンC血中濃度が高いと死亡リスクが低いという関係が見られた。
  • 脳卒中に関してはビタミンC血中濃度と死亡リスクの間に関係が見られなかった。

ビタミンCを含む食品

ヒトは哺乳類としては例外的に体内でビタミンCを合成できないので、食事からビタミンCを摂取する必要があります。 ビタミンCを豊富に含む食品は、オレンジ・レモン・グレープフルーツなどの柑橘類やピーマン・ブロッコリー・キャベツなどの緑色の野菜のほか、トマト、ジャガイモなどです。

食品中のビタミンCは、食品を酸素にさらす・水にさらす(水溶性なので水に溶けて逃げてしまう)・食品が乾燥する・食品に塩分を添加する・食品を過熱調理(特に銅製の調理器具で)することによって失われてゆきます。 食品の冷凍は、冷凍期間がとても長いのでなければビタミンCが減少する原因とはなりません。