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ビタミンDが不足している大腸ガン患者は死亡リスクが高い。 屋外で運動するとよい?

(2017年9月) "European Journal of Epidemiology" に掲載されたドイツ国立がん研究センターの研究で、ビタミンDが不足している大腸ガン患者は死亡リスクが高いという結果になりました。

研究の方法

大腸ガンと診断されて間もない患者3千人弱のビタミンD(カルシフェジオール)の血中濃度を調べたのち、中央値で4.8年間にわたり生存状況を追跡調査しました。

結果

追跡期間中に787人が死亡しました。 このうち大腸ガンが原因だったのは573人でした。 大腸ガン患者の過半数(59%)がビタミンD欠乏(血中濃度が30nmol/L未満(*))でした。
(*) 「nmol/L」という単位を「ng/ml」に換算すると30nmol/Lは約12ng/mlとなります。

ビタミンD血中濃度に応じてデータを5つのグループに分けたところ、血中濃度が最大(45.2nmol/L超)のグループに比べて血中濃度が最低(11.8nmol/L)のグループは、死因を問わない死亡リスクが78%および大腸ガンで死亡するリスクが65%増加していました。

ビタミンD不足と死亡リスク増加との関係が見られたのはビタミンD血中濃度が30nmol/L未満の場合に限られていました。

解説

ビタミンDが不足している大腸ガン患者には、ビタミンDの補給が有益かもしれません。 これまでにも複数の研究で、ビタミンDの血中濃度が高い大腸ガン患者は生存率が高いことが示されています。

運動もガン患者の生存率アップに有益であることから、研究チームは次のように述べています:
「日光が当たる屋外で(*)運動をしつつビタミンDを補給して大腸ガンの予後にどのような効果が出るかをランダム化比較試験で調べてみる価値がある」
(*) 日光に含まれる紫外線が肌に当たると体内でビタミンDが作られるので。