ビタミンD不足で早死にのリスクが増加②

(2014年6月) "*The BMJ*" に掲載された German Cancer Research Center の研究でも、ビタミンD(カルシフェジオール)の血中濃度と早死に(死因を問わない)および心血管疾患(脳卒中や心臓麻痺)による死亡のリスクとの関係が指摘されています。 出典: Vitamin D and mortality: meta-analysis of individual participant data from...

研究の方法

8つの前向き研究のデータ(欧州および米国の50~79才の男女 26,018人)を分析しました。

結果
主な結果は次の通りです:
  • ビタミンD血中濃度は、季節・国・性別により大きく異なっていた。
  • 追跡期間中に亡くなったのは 6,695人。 このうち心血管疾患でなくなったのは 2,624人で、ガンで亡くなったのは 2,227人だった。
  • (ビタミンD濃度に応じてデータを5つのグループに分けたうえで)血中濃度が最も少ないグループでは最も多いグループに比べて、8つの研究の合計で、早死に(死因を問わない)のリスクが1.57倍だった。
  • 心血管疾患による死亡のリスクに関しても、この2つのグループの間で、早死にのリスクと同程度の違いが見られた。 研究開始の時点における心血管疾患の有無による影響は見られなかった。
  • ガンに関しては、(おそらく研究開始の時点において)ガンの病歴がある人においてのみビタミンD血中濃度とガン死亡率とのあいだに相関関係が見られた。 (おそらくビタミンD血中濃度が最小のグループでは最大のグループに比べて)リスクが1.7倍に増加していた。
留意点
研究者は次のように述べています:
「今回の研究だけに基づいて、普通にビタミンDが不足している大部分の人に対してまでビタミンDの補給を推奨するわけにはゆきません。 長期間にわたる無作為比較対照試験で今回の結果を確認する必要があります」