Fie Juhl Vojdeman et al. "Vitamin D levels and Cancer Incidence in 217.244 individuals from Primary Health Care in Denmark"
研究の方法
デンマークに住む男女22万人弱のビタミンD血中濃度を 2004~2010年にかけて調べたのち、2014年末までにおけるガンの発生状況を調べました。
結果
今回のデータにおけるビタミンD血中濃度の中央値は46nmol/Lでした。
ビタミンD血中濃度10nmol/Lごとの増加と乳ガン・大腸ガン・尿路ガン(urinary cancer)・卵巣ガン・子宮体ガンの発症リスクとの間には関係が見られませんでした。
しかし、非メラノーマ性皮膚ガン・メラノーマ性皮膚ガン・前立腺ガン・血液ガンの発症リスクが増加していました。 リスク増加幅はそれぞれ、(たぶん、ビタミンD血中濃度が10nmol/L増えるごとに)9%、10%、5%、および3%というものでした。
その一方で、肺ガンは発症リスクが5%低下していました。