ガンで死亡するリスクを下げるにはビタミンDをこまめに補給すると良い?(メタ分析)

(2019年2月) "Annals of Oncology" に掲載されたメタ分析で、ビタミンDの補給により、ガンで死亡するリスクが低下するけれど、ガンになるリスクは低下しないという結果になりました。
N Keum et al. "Vitamin D Supplements and Total Cancer Incidence and Mortality: a Meta-analysis of randomized controlled trials"

メタ分析の方法

2018年11月までに発表された研究の中から所定の基準を満たすもの(いずれもランダム化比較試験)を選出し、それらのデータをまとめて分析しました。

結果

発症リスク

10の試験のデータ(ガンの発症件数 6,547件、追跡期間3~10年、補給により達成したビタミンD血中濃度は 54~135 nmol/L)を分析しましたが、ビタミンDを補給してもガンのリスクは下がっていませんでした(補給しない場合とリスクに差がなかった)。 補給によりビタミンD血中濃度が 100 nmol/L 超に達した場合に限っても同様でした。

死亡リスク

5つの試験のデータ(ガンによる死亡件数 1,591件、追跡期間3~10年、補給により達成したビタミンD血中濃度は 54~135 nmol/L)を分析したところ、ビタミンDを補給した場合にはガンで死亡するリスクが13%低下していました。 リスク低下の大部分は、ビタミンDを一度にまとめてドカッと補給するのではなく毎日こまめに補給したケースに由来します。