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ビタミンDが腫瘍の悪性化を阻止する可能性

(2012年11月) "Proceedings of the National Academy of Sciences" に掲載されたマギル大学(カナダ)の研究によると、ビタミンDにガンを予防する効果が期待できるかもしれません。

研究の概要

この研究では、活性型のビタミンDが複数のメカニズムにより cMYC というタンパク質の生産と作用の両方を阻害することが明らかになりました。 cMYC は、細胞分裂を促進する作用を持ち、半分以上の種類のガンで高い活性が見られます。

研究チームがマウスの皮膚にビタミンDを塗布するという実験を行ったところ、ビタミンDを塗布したマウスでは cMYC の量が減り、その作用が減少しました。 さらに、ビタミンD受容体の無いマウスでは皮膚や結腸粘膜上皮などの組織における cMYC の量が大幅に増加していました。

解説

ビタミンDには様々な生理的作用がありますが、ガンの中にはビタミンD不足との関係が指摘されているものもあります。 ビタミンD不足との関係が特に強いのは、結腸などの消化器のガンや一部の白血病です。

研究者は次のように述べています:
「今回の研究では、①ビタミンDが cMYC の生産と分解両方の速度をコントロールしていること、そして ②ビタミンDが cMYC の抑制因子である MXD1 の生産を刺激することが明らかになりました。 cMYC の作用は、MXD1 で完全に抑止されます」
「今回の実験結果を総合すると、ビタミンDが cMYC の作用を抑制するということが言えます。 つまり、ビタミンDによって前悪性の段階にある細胞が悪性になる速度が鈍化し、それらの細胞の増殖が抑制される可能性があるというわけです。 今回の研究結果が、ビタミンDが十分に摂取されるきっかけになることを望んでいます」