「最新健康ニュース」のコンテンツを閲覧以外で利用する方は「引用・転載・ネタ探しをするときのルール」をご覧ください。

筋肉や骨の健康にとってビタミンD血中濃度は20ng/mLで十分?

(2015年8月) "JAMA Internal Medicine" に掲載されたウィスコンシン大学の研究で、閉経後の女性がビタミンDの血中濃度を高いレベルに維持しても骨密度・筋肉機能・筋肉量は改善されないという結果になりました。

研究の方法
この研究では期間を1年間とするランダム化比較試験を行いました。 試験では、骨粗鬆症ではなくビタミンD血中濃度が14~27ng/mLで75才以下の閉経後女性230人を次の3つのグループに分けました:
  • プラシーボを服用するグループ
  • 低用量のビタミンDを服用するグループ(800IUのビタミンD3を毎日服用)
  • 高用量のビタミンDを服用するグループ(5万IUのビタミンD3を月に2回服用)

3のグループにはビタミンD血中濃度が1年を通じて30ng/mL以上となるようにビタミンDを服用してもらいました。 30ng/mLというのは一部で推奨されているビタミンD血中濃度です。

そして1年後に、カルシウム吸収・骨密度・筋肉量・筋肉機能・転倒回数を調べました。

結果

骨密度・筋肉機能・筋肉量・転倒回数に各グループ間での違いは見られませんでした。

コメント
研究者は次のように述べています:

「今回の結果からすると、閉経後女性のビタミンD血中濃度が20ng/mL前後(WHOの基準によればビタミンDが不足していない)であれば、血中濃度をそれ以上に押し上げる必要は無いと思われます。 ビタミンDを低用量または高用量で服用しても、プラシーボを服用した場合と比べて骨や筋肉に違いが見られませんでした」

「今回のデータは、ビタミンD血中濃度は20ng/mLで十分だという見解を支持するものです」