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ビタミンDと認知機能の関係

(2017年8月) オーストラリア・カトリック大学の研究チームがメタ分析によりビタミンDと認知機能の関係を調査した結果が "Journal of American Geriatric Society" に掲載されています

メタ分析の方法

ビタミンD血中濃度と認知機能の状態との関係を調べた26の観察研究(信頼性が低いタイプの研究)と、ビタミンDのサプリメント服用が認知機能に及ぼす効果を調べた3つの介入研究(信頼性が高いタイプの研究)のデータを分析しました。

結果

観察研究の結果

ビタミンDが不足している場合には不足していない場合に比べて、認知機能が悪いリスク(*)24%、および認知機能が悪化するリスク(†)26%高くなっていました。

(*) ビタミンD血中濃度と認知機能の良し悪しとの関係を一時点で調べた。

(†) ビタミンD血中濃度を調べたのちに認知機能の変化を一定期間(数年間など)にわたり調べた。

介入研究の結果

ビタミンDのサプリメントを服用しても認知機能への効果は無いという結果でした。

関連研究

2013年に発表されたケンタッキー大学の研究では動物実験で、ビタミンDが不足するとフリーラジカルのために脳にダメージが生じて学習能力と記憶力が有意に低下することが示されています

ビタミンDの補給

ビタミンDは食品にも含まれていますが、日光が皮膚に当たることで主に補給されます。 日光に含まれる紫外線B波が皮膚に当たることでビタミンDが合成されるためです。

国立環境研究所(茨城県つくば市)の研究によると、冬の札幌でも76分間の日光浴で成人が1日に必要とする量のビタミンDを作れます。 スペインのバレンシアで行われた研究では、真冬の1月に 1,000IUのビタミンDを得るには130分間の日光浴が必要だという結果になっています。

十分なビタミンDを得るのに必要となる日光浴の時間は、服装(長袖か半袖かなど)や姿勢の影響を受けるので、日光にさらされる皮膚の範囲が狭ければ必要となる日光浴の時間が長くなります。 一般的には、日光に当たりすぎてもビタミンDが過剰に作られる心配はありません。