ビタミンD不足で心臓病のリスク

心臓病全般のリスク

(2012年9月)コペンハーゲン大学の研究によると、ビタミンDが不足すると、心臓病と早死にのリスクが著しく増加する可能性があります。

この研究では、1万人以上のデンマーク人を対象に 1981年から追跡調査を行いました。 その結果、ビタミンDが不足しているグループでは、虚血性心疾患のリスクが40%・心臓発作のリスクが64%・早死にのリスクが57%・そして心臓病を原因とする死亡のリスクが81%増加していました。

冠状動脈疾患のリスク

(2014年3月) "American College of Cardiology" の会合で発表されたイタリアの研究によると、ビタミンD不足により冠状動脈疾患(心臓病の一種)のリスクが増加すると考えられます。

この研究で、冠動脈造影法で心臓を撮影した患者 1,484人のビタミンD血中濃度を測定したところ、70%超の患者にビタミンDの欠乏(deficiency)が見られたのです。

さらに、ビタミンD血中濃度が最低水準にあるグループでは、冠状動脈疾患である率が32%、そして重度の心臓疾患のリスクが20%増加(*)していました。 また、ビタミンD血中濃度が非常に低下している患者では、冠状動脈アテローム性硬化である率が通常の2倍近くとなっていました。

(*) 比較対象は不明。
研究者は次のように述べています:
「今回の結果から、ビタミンD の欠乏がアテローム性動脈硬化の原因なのであって、その逆ではないと思われます。 心血管に対するビタミンD補給の効果に関するエビデンスは未だ存在していませんが、内因性の(*)ビタミンDの量を増やすのは心血管疾患の予防に有効であると思われます」
(*) 「内因性の」とは「生体または細胞の内部で生産される」という意味。 つまり、サプリメントや食事で得るビタミンDではなく、太陽の光に当たって体内で合成されるビタミンDということでしょう。