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ビタミンDの不足で認知症のリスクも増加①

(2014年8月) "Neurology" 誌オンライン晩に掲載されたエクセター大学などの研究によると、ビタミンDの欠乏により認知症とアルツハイマー病のリスクが大きく増加すると思われます。

研究の方法

65才以上の男女 1,658人を対象に、6年間にわたってアルツハイマー病などの認知症の発生状況を追跡調査しました。 調査対象となった人たちはいずれも研究開始の時点では認知症・心血管疾患・脳卒中の病歴が無く、介助を必要とせず独力で歩ける人たちでした。

結果
調査の主な結果は次の通りです:
  • ビタミンDの欠乏が中程度のグループでは、認知症(種類は問わない)を発症するリスクが53%増加していた。
  • 重度のビタミンD欠乏症のグループでは、このリスクは125%にまで跳ね上がっていた。
  • ビタミンDの欠乏が中程度のグループでは、アルツハイマー病を発症するリスクが69%増加していた。
  • 重度のビタミンD欠乏症のグループでは、このリスクは122%にまで跳ね上がっていた。
解説

これらのリスク増加幅は研究チームの予想の2倍という大きなものでしたが、研究者によると、今回の研究はビタミンD不足と認知症(やアルツハイマー病)との因果関係を証明するものではないため、臨床試験によってビタミンDの摂取により認知症の発症を阻止あるいは遅延できるかどうかを調査する必要があります。

今回の研究によると、認知症やアルツハイマー病のリスクが増えないようにするには、血中ビタミンD濃度を 50 nmol/L 以上に維持する必要があると思われます。 参考までに「ビタミンDは多すぎても少なすぎても良くない」では、心臓疾患を予防するうえで望ましい血中ビタミンD濃度は 20~36 ng/ml(50~90 nmol/L 程度)だと推測されています。