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ビタミンD不足と高血圧の関係を指摘する2つの研究

黒人を被験者とする研究

(2013年3月) "Hypertension" 誌に掲載された Brigham and Women's Hospital(米国)の研究で、ビタミンDのサプリメントに高血圧を緩和する効果のあることが示されました。

研究の方法

250人の黒人を4つのグループに分け、3つのグループには 1,000~4,000IU のビタミンDを、そして残りの1つのグループには対照群としてプラシーボを3ヶ月間にわたり服用してもらいました。

結果

対照群では血圧が増加しましたが、ビタミンDのサプリメントを服用したグループでは服用量に応じて最高血圧が1~4ポイント下がっていました。

解説

黒人の黒い肌は赤道付近の強烈な紫外線に適応しているため、中緯度地域の比較的弱い日光に当たってもあまりビタミンDが作られません。 また、米国の黒人は他の人種と比べて高血圧の人が40%も多いことが知られています。

高血圧は心臓発作・心不全・脳卒中の原因になりますが、デンマークで行われた研究によると、ビタミンD不足自体も心臓病のリスク要因となります。

英国などの研究

(2014年6月) "The Lancet Diabetes & Endocrinology" 誌に掲載された研究でも、ビタミンD不足が高血圧の要因であることが示されています。 ビタミンDの補給が高血圧治療に有効となるケースもあると考えられます。

研究の方法

白人を対象に行われた35の研究のデータ(データ人数 146,500人)を分析し、一塩基多型(SNP)という遺伝子変異体をビタミンD体内量のマーカーとして用いて、高血圧とビタミンDとの関係を調べました。

結果

ビタミンDの血中濃度が10%増加するごとに、①拡張期(最低)血圧が0.29mmHg、そして収縮期(最高)血圧が0.37mmHg、それぞれ下がっており、さらに②高血圧になるリスクが8.1%下がっていました。

研究者によると、この研究は遺伝子的な手法で行われたため、今回の結果からは種々の要因(年齢・性別・体質・生活習慣などのことでしょう)の影響をきっちりと排除できているそうです。

こちらの研究でも、高血圧が原因となる心血管疾患の予防にビタミンDが有効であることが強く示唆されます。