ビタミンDのサプリメントで女性糖尿病患者の鬱症状が改善

糖尿病の女性の4人に1人には鬱症状が見られますが、米国で行われたパイロットスタディ(予備的な試験)によると、2型糖尿病と鬱症状を併発している女性において、ビタミンD のサプリメントが気分の改善と血圧の低下に有効です。

今回のパイロットスタディは、糖尿病があってビタミンDが不足している(18 ng/ml)46人の女性(平均年齢55歳)に、1週あたり 50,000 IU のビタミンDを服用してもらいました。 ちなみに、51~70歳の女性の場合、米国における1日あたりのビタミンD摂取推奨量は 600 IU (週あたりに換算すると 4,200 IU)となっています。

ビタミンD の服用をを半年間継続してもらった後に血中ビタミンDを測定したところ、平均で 38 ng/ml にまで増加していました。 ビタミンDの必要量に関しては未だ統一的な見解が存在しませんが、WHO の基準では 20 ng/ml 未満がビタミンD不足ですから、38 ng/ml というのは十分な血中濃度だと考えられます。

そして、女性たちの鬱症状も有意に改善されていました。 ビタミンD の服用期間の前後2回に、20の質問からなるアンケート(スコアの範囲は 0~60点。 点数が高いほど鬱症状がひどい)で女性たちの鬱症状を測定したところ、服用を開始する前には 26.8 点(中程度の鬱状態)であったのが、半年間のビタミンD 服用の後には 12.2 点(鬱ではない)にまで下がっていたのです。

ビタミンD の服用期間の後にはさらに、血圧も下がっており(46人の平均で 140.4 mm Hg → 132.5 mm Hg)、おまけに体重も少し減っていました(46人の平均で 226.1ポンド → 223.6ポンド)。