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ビタミンDのサプリメントで運動能力が向上し血圧が下がる

(2015年11月) "Society for Endocrinology BES 2015" で発表されたクイーン・マーガレット大学(英国)による予備的な研究で、ビタミンDのサプリメントにより運動能力が向上し血圧が下がるという結果になりました。

研究の背景

これまでの研究により、コルチゾールというホルモンの生産に用いられる「11-βHSD1」という酵素の作用をビタミンDが遮断することが示されています。 コルチゾールはストレスのホルモンであり、血管を収縮させたり腎臓による水分貯留を促進したりすることによって血圧を上げると考えられています。

そこで研究チームは、ビタミンDに「11-βHSD1」の遮断によりコルチゾールの血中濃度を下げる作用があるとすれば、ビタミンDによって運動能力が改善されたり、心血管的なリスク要因が低下したりするはずだと考えました。

研究の方法

13人の健康な成人を2つのグループに分けて2週間にわたって毎日、一方のグループには50μgのビタミンDを、そしてもう一方のグループにはプラシーボを服用してもらいました。 被験者たちは年齢と体重が釣り合うように2つのグループに振り分けられました。

結果

ビタミンDを服用するグループの方がプラシーボのグループに比べて、血圧とコルチゾールの尿中濃度が低くなっていました。

さらにビタミンDのグループは運動能力テストにおいても、サプリメント服用期間開始前には20分間のうちに自転車で5kmしか走れなかったのに対して、(服用期間終了の時点では)20分間のうちに6.5kmを走れました。 そして、走行距離がこのように30%増加していたにも関わらず身体疲弊の程度はマシでした。