ビタミンDが免疫力の向上に有益であるエビデンス?

ボストン大学医学部の研究によると、ビタミンDの十分な摂取は骨以外の健康にも有益です。 ビタミンDの血中濃度が、ガン、心血管疾患、感染症、自己免疫疾患と関係のある複数の経路に関与する遺伝子に影響するというのです。

これらの疾患にビタミンDが関わっていることは過去の複数の研究で示されていますが、今回の研究では、ビタミンDが免疫力の向上において大きな役割を果たしているというエビデンスが示されました。

今回の研究(単一施設、二重盲検、無作為化、パイロット試験)では、ビタミンDが欠乏(血中量が 20ng/ml)または不足(血中量が 21~29ng/ml)している健康な男女8人(平均年齢27歳)を被験者として行われました。

8人の被験者のうち、3人には 400 IU/日、そして5人には 2,000 IU/日を二ヶ月間にわたって服用してもらいました。 二ヶ月の期間の最初と最後に、これら8人の白血球(免疫細胞)のサンプルを採取しました。 そして、採取したサンプルに対して、22,500 以上の遺伝子を対象に遺伝子発現の分析を実施し、ビタミンDの摂取量によって(遺伝子発現の?)活性が増加するのか減少するのかを調べました。

二ヶ月間の試験期間が終了する時点での被験者のビタミンD血中濃度は、2,000 IU/日を服用した5人では十分(34ng/ml)でしたが、400 IU/日を服用した3人では不足(25ng/ml)していました。

遺伝子発現分析の結果、291の遺伝子の活性に統計的に有意な変化が見られました。 そして、さらに分析を進めたところ、これら291の遺伝子と関連のある生物学的な機能が関与しているのが、ガン、自己免疫疾患、感染症、および心血管疾患との関係が認められている160の経路であることが明らかになりました。

また研究グループは、遺伝子応答の要素(ビタミンD受容体と相互作用して遺伝子の発現を調節するDNA基配列)を調べた結果、ビタミンDの状態(血中量?)に関与する新しい遺伝子を特定しました。(さっぱり意味がわかりません)

これらの結果が正しいことを確認するため、発現量が(ビタミンDの血中量によって?)変化しなかった12の遺伝子を調べましたが、これらの遺伝子は試験期間を通して安定していました(発現量が一定だった?)。

研究者は次のように述べています:
「今回の実験結果を総合すると、ビタミンDが cMYC の作用を抑制するということが言えます。 つまり、ビタミンDによって、前悪性の段階にある細胞が悪性になる速度が鈍化し、それら(前悪性細胞?)が増殖するのが抑制される可能性があるというわけです。 今回の研究結果が、ビタミンDが十分に摂取されるきっかけになることを望んでいます」