健康な成人ではビタミンDは風邪対策にならない

(2012年10月) ビタミンD には免疫機能を良好に保つ作用があり、これまでの複数の研究ではビタミンDの体内量が多い人が風邪を引きにくいことが示唆されていましたが、"JAMA" に掲載されたオタゴ大学(ニュージーランド)の研究で、ビタミンDが欠乏していない健康な成人はビタミンDを服用しても風邪に対して効果が無いという結果になりました。

このような成人がビタミンDを服用しても、風邪をひくリスクは減らないし、風邪にかかってからの症状の重さも軽減されないというのです。

研究の方法

今回の研究では、健康な成人300人超を2つのグループに分けて20ヶ月にわたり、一方のグループにはビタミンDを、そしてもう一方のグループにはプラシーボを服用してもらいました。

ビタミンDの服用量は、最初の2ヶ月は20万IUを月に1回、残りの18ヶ月は10万IUを月に一回というものでした。 この服用量を一日あたりに換算すると、最初の2ヶ月は 6,000IU超、そして残りの18ヶ月では 3,300IU超となります。

結果

2つのグループの間で、風邪をひいた人の数に実質的な違いはありませんでした。 試験期間中に風邪を引いた回数は、ビタミンDのグループでは1人あたり3.7回、プラシーボのグループでは1人あたり3.8回でした。

一回の風邪の期間の長さや風邪で仕事を休んだ日数も、両グループで同じでした。

結論
今回の結果からすると、ビタミンDは風邪の予防や治療には有効ではないと思われます。 ただし、ビタミンDが欠乏している人の場合には今回と違った結果になる可能性もあります。