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肺ガンの予防にも生存率向上にもビタミンD?

(2017年11月) 长江大学(中国)の研究グループが "Medicine" 誌に発表したメタ分析によると、ビタミンDが肺ガンの予防や肺ガン患者の生存率向上に役立つ可能性があります。

メタ分析の方法

ビタミンD(カルシフェジオール)の血中濃度と肺ガンになるリスクや肺ガン患者が死亡するリスクとの関係について調べ 2017年8月までに発表された研究の中から17の研究を選出し、それらのデータを分析しました。 データに含まれる人数の合計は14万人弱、肺ガンの症例数は4千件超でした。

結果

ビタミンDの血中濃度が10nmol/L増えるごとに、肺ガンになるリスクが8%、および肺ガンで死亡するリスクが7%低下していました。

ビタミンD血中濃度と肺ガン患者の総死亡リスク(死因を問わない死亡リスク)との間には関係が見られませんでした。

ビタミンDについて

WHOでは、20ng/ml未満をビタミンD不足としています。 20ng/mlは約50nmol/Lですから、ビタミンD血中濃度において10nmol/Lというのは結構大きな数字と言えるでしょう。

ビタミンDの補給

ビタミンDは食品にも含まれていますが、日光が皮膚に当たることで主に補給されます。 日光に含まれる紫外線B波が皮膚に当たることでビタミンDが合成されるためです。

国立環境研究所(茨城県つくば市)の研究によると、冬の札幌でも76分間の日光浴で成人が1日に必要とする量のビタミンDを作れます。 スペインのバレンシアで行われた研究では、真冬の1月に 1,000IUのビタミンDを得るには130分間の日光浴が必要だという結果になっています。

十分なビタミンDを得るのに必要となる日光浴の時間は、服装(長袖か半袖かなど)や姿勢の影響を受けるので、日光にさらされる皮膚の範囲が狭ければ必要となる日光浴の時間が長くなります。 一般的には、日光に当たりすぎてもビタミンDが過剰に作られる心配はありません。