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ビタミンDは多過ぎても少な過ぎても良くない(1/3ページ)

(2013年5月) "Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism" に掲載予定の研究で、ビタミンDの摂取量上限が示されています。 この上限量を超えると、心血管イベント(心臓発作や脳卒中)や死亡のリスクが有意に増加します。

研究の方法

45歳以上の男女40万人以上の血中ビタミンDを分析しました。

結果

冠状動脈(心臓)疾患の罹患率に関して言えば、適切なビタミンDの血中量濃度20~36ng/ml で、ビタミンDの血中濃度が20~36ng/mlより高くても低くても、(心血管イベントの)の罹患率と死亡率とに有意な影響がありました。

データ全体の60%以上ではビタミンDが不足しており、さらにそのうちの半数が重度のビタミンD不足でした。 ビタミンDが重度に不足している人たち(40万人のうちの30%?)では、急性の冠状動脈疾患の罹患率または死亡率が1.5倍になっていました。

一方、ビタミンD が過剰(36ng/ml超)であったのは40万人のうちの3%で、この3%の人たちにおいても冠状動脈疾患の罹患率または死亡率が1.13倍と増加していました。

解説

ビタミンDの必要性を示すエビデンスは増え続けており、ビタミンD欠乏症と心血管イベントや死亡との関連も示されています。 その一方で、ビタミンDの補給によっても心血管イベントや死亡が減少しない、あるいは僅かしか改善されないという結果になった研究も複数あります。

研究者は次のように述べています:

「これまでの研究でビタミンDの補給が有効でないという結果になっているのは、補給量が多ければ多いほど良いという誤解のためです」

「今回の研究では、ビタミンDの補給の影響を直接的には試験していませんが、今回の結果から、ビタミンDを適度に補給して、血中のビタミンD濃度を一定の範囲内に収めることで、ビタミンD補給の効果が表れるけれど、その一定の範囲というのが狭いということが言えると思います」