ビタミンDは多過ぎても少な過ぎても良くない(3/3ページ)

(2015年3月) ビタミンDが不足すると健康に様々な悪影響が生じることが知られていますが、"Journal of Endocrinology and Metabolism" に掲載されたコペンハーゲン大学の研究で、ビタミンDを摂り過ぎても心血管疾患(心臓病や脳卒中)による死亡率が増加するという結果になりました。

研究の方法

247,574人のデンマーク人(女性 161,428人、男性 86,146人)のビタミンD(25-ヒドロキシ ビタミンD)血中濃度を測定し、その後の7年間における死亡率を調査しました。

結果
主な結果は次の通りです:
  • 7年間のうちに死亡したのは 16,645人で、このうち心血管疾患が原因で死亡したのは 5,454人(脳卒中 1574人、心臓発作702人)だった。
  • ビタミンD血中濃度が70nmol/L のグループで心血管疾患による死亡率が最も低くなっていた。
  • ビタミンD血中濃度が低過ぎ(50nmol/L 未満)ても高過ぎ(100nmol/L 超)ても心血管疾患による死亡率が増加していた。
  • ビタミンD血中濃度が最低(~12.5nmol/L)のグループでは心血管疾患による死亡率が、ビタミンD血中濃度が70nmol/L のグループの2倍(男性2.5倍、女性1.7倍)だった。
  • ビタミンD血中濃度が最高(~125nmol/L)のグループでは心血管疾患による死亡率が、ビタミンD血中濃度が70nmol/L のグループの1.3倍(こちらも男性の方がリスク増加率が高かった)だった。
  • 脳卒中と急性心筋梗塞(心臓発作)に限って見ても、ビタミンD血中濃度と死亡率の関係は心血管疾患全体と同様だった。
今回の結果から、ビタミンDの血中量は50~100nmol/Lの範囲にあるのが良く、70nmol/L が理想的であると思われます。