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ビタミンDが不足していると歯周病になりやすい?

(2016年9月) "BMC Oral Health" 誌に掲載されたプエルト・リコ大学の研究によると、ビタミンDが不足していると歯周病になりやすいかもしれません。

研究の方法

中~重度の歯周病の患者19人と、この19人と性別・年齢・BMIが釣り合う健常者19人とでビタミンD血中濃度を比較しました。 合計38人の年齢は35~64才で、38人中28人が女性でした。

結果

健常者のグループのビタミンD血中濃度の平均値が24.2ng/mlだったのに対して、歯周病患者のグループでは18.5ng/mlでした。 研究チームの計算によると、ビタミンDの血中濃度が1ng/ml増えるごとに、歯周病のリスクが11.5%下がります。

解説

ビタミンDには抗炎症作用と免疫調節作用があるため、それによって歯周病が抑制されている可能性があります。

また、口腔の上皮細胞には不活性型ビタミンDを活性型ビタミンDへと変換する能力があります。 活性型ビタミンDには抗菌作用を持つ物質の生産を促進する効果があるため、こうして生産された物質が歯周病の原因菌の抑制に寄与している可能性も考えられます。 これを裏付けるかのように、これまでの研究では、ビタミンD血中濃度が十分であると歯肉の炎症が起こりにくいことや、ビタミンDが歯肉に対して抗炎症作用を発揮することが示されています。