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ビタミンD不足で早産のリスクが増加

(2015年1月) "Obstetrics & Gynecology" 誌に掲載されたピッツバーグ大学の研究で、妊娠中にビタミンDが不足していると早産(37週前の出産)のリスクが増加するという結果になりました。
早産がもたらす弊害
早産は、生まれる子供の肺や、脳、眼、耳、胃腸、免疫系などに問題が生じる原因となることがあります。 早産の程度が甚大であるほど、このような問題が生じるリスクが増加します。
研究の内容

この研究では、1999~2010年のうちに単産(双子などではない)で子供を生んだ女性 3,200人超(このうち早産だったのは 1,100人)のデータをビタミンD血中量に応じて次の3つのグループに分けました:

  • 血中量が50nmol/Lのグループ
  • 血中量が50~74.9nmol/Lのグループ
  • 血中量が75nmol/L以上のグループ

そして各グループの早産率を調べたところ、ビタミンD血中量が少ないグループから順に11%、9%、7%という早産率でした。

早産の他のリスク要因(肥満や喫煙習慣など)を考慮しても結果にほとんど変化はなく、ビタミンD血中量が最も少ないグループは血中量が最も多いグループに比べて、早産のリスクが1.5倍程度に増加していました。

研究者は次のように述べています:
「妊娠初期にビタミンDが不足している母親では早産のリスクが増加していました」
考えられる理由

ビタミンD不足によって早産のリスクが増加する原因として研究チームは、ビタミンDによって胎盤が細菌に感染するリスクが低下するからではないかと考えています。 胎盤の細菌感染は早産の原因となることがあります。

注意点

今回の研究ではビタミンD血中量と早産リスクとのあいだに強い関係が認められましたが、両者の因果関係が証明されたわけではありません。

また、過去にも複数の類似研究が行われていますが、それらの結果は一致していません。 1つか2つの大規模研究ではビタミンD不足によって早産のリスクが増加するという結果になっていますが、複数の小規模な研究では両者の関係が否定されているのです。

したがって研究者は、このニュースを見てすぐにビタミンDを買いに走ったりしないようにと警告しています。 ビタミンDに限らず、妊娠中のサプリメント服用は必ず医師に相談してから行いましょう。
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