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ビタミンD血中濃度が高い結腸ガン患者はガン進行が遅く、生存期間も長い

(2015年1月) サンフランシスコで開催されている "Gastrointestinal Cancers Symposium" で発表予定のハーバード大学による研究で、結腸ガンの患者はビタミンD血中濃度が高いほうが、薬物治療への反応が良好であるという結果になりました。

研究の方法

この研究では、進行した(体内の他の部位まで拡がっていて通常は治療を行っても治癒や制御が望めない)結腸ガンを対象に行われている3つの臨床試験に参加している患者 1,043人のビタミンD血中濃度を測定し、血中濃度に応じて患者たちを5つのグループに分けました。

患者たちはいずれも、化学療法と分子標的治療薬(ベバシズマブおよび/またはセツキシマブ)とを組み合わせた治療を受けていました。

結果

ビタミンD血中濃度が最高のグループは、血中濃度が最低のグループに比べて、生存期間が平均で8ヶ月長くなっていました(32.6ヶ月と24.5ヶ月)。 この結果は、患者の 予後(病気の経過に関する見通し)および生活習慣を要因として考慮した後のものです。

さらに、ガンの進行速度もビタミンD血中濃度が高いグループの方が遅くなっていました(血中濃度が最低のグループでは進行に10ヶ月を要したのに対して、血中濃度が高いグループでは12.2ヶ月を要した)。

受けている治療の種類の違いによる影響は、統計学的に有意となるほどでには見られませんでした。

注意点

今回の研究はビタミンDと結腸ガン生存率との因果関係を証明するものではなく、相関関係を示すものに過ぎません。 したがって、この結果を鵜呑みにしてビタミンDを取り過ぎたりしないようにしましょう。

ビタミンDが不足している場合にのみサプリメントなどでビタミンDを補給すれば良いと思われますが、参考までに、今回の研究では次に該当する患者にビタミンD血中濃度が低い傾向がありました:
  • 冬季~春季のうちに血液を採取した患者
  • 米国の北部または北西部に住んでいる患者
  • 高齢患者
  • 黒人
  • 肥満者
  • 運動量が少ない患者
  • 体の状態が比較的悪い患者
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