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ビタミンDの推奨所要量は現行の半分で十分?

(2017年4月) "ENDO 2017(米国内分泌学会)" で発表されたクレイトン大学(米国)の研究によると、骨の健康という面に限ればビタミンDの推奨所要量(RDA)(*)は400IU/日で十分かもしれません。
(*) 健康な人の97~98%において必要量が満たされる1日あたりの摂取量の平均値。
詳細

現在のところ米国医学研究所(IOM)が提唱するRDAは800IU/日ですが、新しい計器を用いて測定されるビタミンD血中濃度に基づくと冬季の北米であっても400IU/日のビタミンD摂取量で十分だという計算になります。

ただし骨の健康以外に関しては、400IU/日という摂取量では不十分かもしれません。 ビタミンDは、ガン・糖尿病・鬱病・心臓病・高血圧・自己免疫疾患など様々な病気のリスクに関与しています。

解説

ビタミンDのRDAを算出するときには、血清中に存在するカルシフェジオール(25-ヒドロキシビタミンD3)の濃度を測定した値を用います。

研究チームが "Menopause" 誌(2014年)に発表した研究では、イタリアのDiaSorin社の免疫学的測定法システムを用いて測定したビタミンD血中濃度に基づき、800IU/日というRDAが適切であるという結果になっていました。

今回の研究では、液体クロマトグラフィー・タンデム質量分析法(LC-MS/MS)という新しい手法を用いて測定したビタミンD血中濃度に基づき、少なくとも骨の健康に関してはビタミンDのRDAが400IU/日で十分なのではないかという結論に至りました。