ビタミンDが不足すると睡眠に支障が生じる?

(2018年10月) "Nutrients" 誌に掲載された青島大学(中国)によるメタ分析によると、ビタミンD不足で睡眠に支障が生じる恐れがあるかもしれません。

メタ分析の方法

ビタミンD血中濃度と睡眠の質あるいは睡眠時間(睡眠の質が低かったり睡眠時間が不適切だったりする場合を、以下「睡眠障害」と言う)との関係を調べ 2018年1月までに発表された9つの研究のデータを分析しました。 9つのうち6つが横断研究で、2つがケース・コントロール研究、そして1つだけがコホート研究でした。 データに含まれる人数は合計 9,397人でした。

9つの研究の内訳は、PSQIと呼ばれるアンケートで睡眠の質を調べた研究が4つ、就寝時間中に計器を装着して睡眠時間を測定した研究が2つ、アンケートで昼間の眠気を調べた研究が3つというものでした。

PSQIの質問項目

PSQI(ピッツバーグ睡眠質問票)では次のような質問をします:
  • 就寝時間と起床時間。
  • 布団に入ってからすぐに寝付けるか?
  • 夜中に目覚めてしまうか?
  • 快適に眠れるか? (暑さ・寒さ・痛み・咳の有無)
  • 嫌な夢を見たりしないか?
  • 無気力や昼間の眠気が生じていないか?
  • ぐっすり眠れているという感覚はあるか?

結果

ビタミンD血中濃度が最低のグループは最高のグループに比べて、睡眠障害を抱えているリスクが+50%でした。

睡眠障害の内容別の数字は、睡眠の質が+59%、睡眠時間の短さが+74%、昼間の眠気が+36%というものでした。

ビタミンD血中濃度が20ng/mLを下回ると、睡眠障害のリスクが増加していました。

今回のメタ分析に用いられた研究の大部分が横断研究やケース・コントロール研究といった信頼性が低いタイプの研究だったので、今後のコホート研究やランダム化比較試験で今回の結果を確認する必要があります。