夏と冬のビタミンD血中濃度。 何に左右される?

(2019年3月) オーストラリア在住のデスクワーカーを対象にビタミンD血中濃度を調べた結果が "The Journal of Steroid Biochemistry and Molecular Biology" に発表されています。
FlaviaFayet-Moore et al. "Determinants of vitamin D status of healthy office workers in Sydney, Australia"

ビタミンD(25OHD)の血中濃度が低い人は骨粗しょう症などのリスクが増加します。 屋内で働いていると日光に当たらないのでビタミンD欠乏のリスクが増加する恐れがあります。

研究の方法

健康なデスク・ワーカー(屋内で働く)のビタミンD血中濃度などを夏の終わり(103人)と冬の終わり(71人)に調べました。

結果

夏と冬

ビタミンD血中濃度の平均は、夏の終わりで68nmol/L、冬の終わりで59nmol/Lでした。 また、ビタミンDが欠乏(50nmol/L未満)している人の割合は、夏の終わりには29%、冬の終わりには42%でした。

冬の終わりにビタミンDが極度に欠乏(25nmol/L未満)しているのは10%ほどで、肌の色が最も濃い人に多くみられました。

血中濃度に影響する要因

皮膚の色の濃さ(濃いと不足しがち)と日光に当たる時間は、夏でも冬でもビタミンD血中濃度に影響していました。 日光に対して露出されている皮膚の範囲は夏でのみ、そして魚の摂取量は冬でのみ、ビタミンD血中濃度に影響していました。

日焼け止めと血中濃度

日焼け止めを使用する人のほうがビタミンD血中濃度が高くなっていましたが、これは屋外で過ごすことが多い(日光にさらされることが多い)人が日焼け止めを使うことが多いためだと考えられます。

結論

日焼け止めを使っていても、日光によりビタミンDが合成されると考えられます。 肌の色が濃い人や日光に当たる時間が十分でない人は、特に冬にはビタミンDのサプリメントを使用すると良いでしょう。