ビタミンDがひどく不足している白人はテロメアが短い

(2016年8月) 米国立衛生研究所(NIH)が行い "British Journal of Nutrition" に掲載された研究で、白人でのみビタミンDが欠乏しているとテロメアが短いという結果になりました。

テロメアとは染色体の末端部分のことで、老化や健康の尺度として用いられます。 テロメアが長いほど健康で若々しいとみなされます。

研究の方法

40代後半~90代の米国人男女 1,100人超(人種は白人と黒人のみ)のビタミンD血中濃度とテロメアの長さを調べて、両者の関係を分析しました。 テロメアが長いか短いかを判定とする基準としては、今回のデータにおけるテロメアの長さの中央値を用いました。

結果

人種や性別に関わりなく、ビタミンD血中濃度とテロメアの長さのあいだに関係は見られませんでした。

ただし白人(データに含まれる人数は600人ほど)に限ると、ビタミンDが欠乏(*)していると男女ともにテロメアが短いという関係が見られました。
(*) 今回の研究では血中濃度が30nmol/L未満の場合をビタミンD欠乏症とみなしました。 ビタミンD欠乏症の基準は一般的には20ng/ml未満ですが、30nmol/Lをng/mlという単位に換算すると約12ng/mlとなります。 したがって、白人に関しても重度のビタミンD欠乏症でない限りテロメアへの影響が無いのかもしれません。