ビタミンEの抗ガン効果 (レビュー)

(2018年7月) アーカンソー大学の研究グループがビタミンEの抗ガン効果についてまとめたレビューを今年の5月に "Critical Reviews in Food Science and Nutrition" 誌に発表しています。
Annette Abraham et al. "Vitamin E and its anticancer effects"

レビューの概要

  1. ビタミンEには8種類(α・β・δ・γトコフェロールとα・β・δ・γトコトリエノール)が存在し、10年ほど前までは抗ガン効果が研究されるビタミンEといえばαトコフェロールだった。 (ビタミンEのサプリメントの成分はαトコフェロールであることが多い)
  2. しかし、SELECTやATBCといった主要な臨床試験でαトコトリエノールに抗ガン効果が期待できないという結果になってからは、γトコフェロールやδトコフェロールやトコトリエノールの抗ガン効果が研究されるようになっている。
  3. γトコフェロールやδトコフェロールはαトコフェロールと違って、活性酸素種だけでなく活性窒素種もスカベンジ(掃除)できるし、トコトリエノールはトコフェロールには見られない抗ガン効果(抗血管新生・HMG-COA還元酵素の阻害・NF-κB経路の阻害)が期待される。
  4. これまでに行われた前臨床研究で、αトコフェロール以外のビタミンEが抗ガン効果において有望であることが示されている。